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まずは、熱中症になる原因から書いていこうと思います。

でもその前に、用語の定義です。
かつては、強い日差しの元で起きる症状が「日射病」、高温多湿の状態で起きる症状が「熱射病」と呼ばれていましたが、近年ではどちらも含む幅広い意味での「熱中症」が使われています。

本ブログでも、「熱中症」には「日射病」、「熱射病」を共に含んだ意味で使用しますので、よろしくお願いします。

さて、熱中症の主な原因は、高温環境やスポーツをすることによる体温上昇がきっかけとなります。人間は体温調節ができるので、体温を保とうとしますが、調節機能を上回る高温多湿状態や激しいスポーツを行うと、体に色々な障碍が表れます。これが「熱中症」です。

普段の山登りでは、たいがい森林内の日陰を歩いて行くため、熱中症になることは全く無かったのですが、かつて一度だけ熱中症になったことがあります。
それは、小笠原諸島・母島の森林内です。ここはご存じかもしれませんが、東京から南へ遥か1050km、高温多湿の亜熱帯の気候です。

もちろん知識では高温多湿が「熱中症」の原因と知っていたのですが、この多湿が元で熱中症になったのは人生初めてでした。多湿状態だと、汗が気化しにくくなり、体温をうまく下げることができなくなるのだそうです。

内地であれば、林内を歩く時には爽やかな風が心地よく吹き抜けるのでしょうが、母島のやや薄暗い林内ではあまり風も通らず、空気は蒸し暑く、足下の地面からも熱気が立ち上る状態です。

すぐに体が水を欲するのですが、少し我慢して早足で歩き続けてしまったため、足のけいれんと頭痛が起きてしまいました。
幸いにも、休憩してスポーツドリンクを飲むと、ものの数分で回復しましたが、始めて多湿が怖いと思った経験です。

登山以外にも、アウトドアやスポーツでは早め早めの水分摂取(できれば塩分も)が良いようです。お気をつけ下さい。

次回は熱中症の対策について書こうと思います。それではまた。

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